ベルリン・伯林

新聞

ドイツで活動して、結構な数
新聞やテレビに出たと思うが、
今日の新聞の記事が私にとって一番うれしく、
誇れるものだと思う。
本当に嬉しい。

何を描いた。
立派な展覧会だったというのも良いが、
子供達とのふれあいが大きな記事になる。

子供は未来へのゆるぎない資産である。
その子供達に自分の何かを伝えることが出来たこと、
ここに活動の醍醐味があると思う。

Danke Maerkische allgemeine

Ｐ．Ｓ．
TERADA PROJECTでは、今、
ドイツ・ベルリンのアートフェア
ベルリナーリステへの出品者を募集中！

アート活動

アートフェアの個人参加出品となると
通常１５万円～２０万円台となる。
オーガナイズするギャラリーも
最低４００万円集まらないと赤字になる。

開催地が遠ければ遠いほどお金が掛かっていく。
そこにいくと日本という国は非常に地理的条件が悪い。

今、海外のどんな小さなアートフェアでも
１００万円用意しないとやっていけない。
個人参加型もあるが当然出張費が掛かるので
どんなにブースが安くても
最低１００万円は掛かるということだ。

派手な営業で募集している画廊や企画会社として
参加者一人当たり２０万円～３０万円をもらわないと
営業経費は出ない。

参加者からみるとそんなに高いの？となるが、
自分で一人で現地に行ってブースを借りたら
もっと大変どころか
トラブルと出金の連続で嫌になるだろう。

さて、お金を出して売れもしないし、
他のギャラリーからコンタクトもない、
となると企画会社を逆恨みする人も出て来る。

一言言いたいのは、
アート活動は時間と根気の世界だということ。
また一回やニ回でどうこうなるということもないということ。
たまたま運よくギャラリーが誘ったとしても、
そのギャラリーが全面的にバックアップするとも限らない。
要するに気長に続けることがコツだと言っておく。

私もTERADA Projectで
みんなをずいぶん良い方向に導いたつもりでも
中には逆恨みする人など、まあ、色々です。
もちろん感謝してくれる人もいます。

そこで言いたいのは、
本気で海外で活動したいなら
日本を捨ててさっさと出てくること。
これに尽きる。

Ｐ．Ｓ．
私の体調不良でこれ以上思うように
みんなのために動けないので、
６都市のブランデンブルクを始めどのように進めていくか
結論を出さねばならないと思っています。

作る側

買う側、売る側の問題だけでなく
作る側のアーティストの問題も大いにある。
買う側の選択が多様化し、レベル低下したことから
レベルの低い作品も売れるようになった。

すると、作る側はそれに甘んじてしまって
技術的修練というものが
全く置き去りになってしまっている。
結果、稚拙な作品が大手を振って歩き出しているのが
今のアート界でもある。

当然それを歯がゆく見ているのが
うまいけど中々売れないベテランアーティストとなる。
売れる。売れない。
だけで話を終らせるつもりはないので
そこでそれをどうしたら良いのか、となるが
現実のところこれと言った解決策はない。

そこでこのことを他の分野に照らし合わせてみると
結構同じような現象がある。
例えば映画や舞台。
テレビ業界などはその傾向がはっきり見える。

更に困るのは先生とよばれる職業の中にも見える。
これを市場主義ということに任せてしまうのは大変怖い。

Ｐ．Ｓ．
ケルンペーパーアートでは４人の参加者の作品が売れたようだ。
みんな喜んでいる。
このことを日本の中でも活かしてほしいと思うし、
次へのステップにしてほしい。

ＴＥＲＡＤＡ

ギャラリスト

先日ケルンのギャラリストとの会話の中で
はっきりと出てきたのが
今のコレクターのレベルの低下ということだった。

ここで言うコレクターとは
１０００ユーロ、２０００ユーロの作品を買う人ではなく、
資産価値を考えた買い方
つまり将来オークションで売りたい等と
思っている人達で、
買う作品も１億円が基準になってくる。

そうしたコレクターのレベルがなぜ下がったのかとなると、
今の経済至上主義社会が作り出した
お金を動かせる層の低年齢化と、
それに伴って教養の低下からくる。

売る側はそれに合わせて
作品を彼らに提供していかねばならなくなる。
それをしたくない。
となれば潰れていくしかない。
背に腹は替えられない。
とはこのことである。

作る側もギャラリーから
売り易い内容の作品を要求される。
その結果だんだん作品もひどくなり、
作家もまた潰れていく。

こうした例は日本にも多くあり、
今のヨーロッパやアメリカにもある。

そうしてくるとコレクターと作家の間になる
ギャラリストの精神の存在感が重要になってくる。
しかし、精神だけでは腹はいっぱいにならないわけである。

活動

ずいぶん長いこと休みました。
そして、元気になりました。
では健常者か？となると非健常者というところです。
腰は全く使いものにならないけど
頭と手はなんとかなるのでブログも再開します。

さて、また若い人が何人か
ベルリン地区－ラーテノウに住むことになりました。
彼らを引っ張っていくのも私の活動の一部です。
日本社会も日本人も変わらないかもしれないが、
若い人を良い方向に導くことは出来るでしょう。

そこでこれからアート活動を目指す人に言いたいのは、
公の動きに惑わされず
自分個人の活動に磨きをかけることだと言っておきます。
そして、名誉に囚われず
自分の作品の力で世の中を渡り歩くことです。

今の世界のアート界は
２００８年から２０１２年までの５年間で
多少様変わりしました。

どんな変わり方かと言えば、
買う側には冒険はなく、
売る側は安全性を重んじ、
創造者は待機状態に入ったということです。
こういう状態が少しの間続きます。
しかしながら私はそんなの相手にしていられないので
どんどん進みます。

今や絵を売る場所はアートフェア会場しかなくなりました。
ある意味においてこれは人間関係の砂漠化のようなものです。
そして、社会の砂漠化とも言えます。

今日までの画廊とコレクターのベッタリした人間関係より、
さばさばした軽いものをコレクターが選ぶようになったのです。
くそ面倒くさいギャラリストの一方的な意見より
自由気ままな方がいいとなっただけのようです。
コレクターは。

そういう中で私は私で
若い連中をもう少し引っ張っていこうかと思っています。
今、こうして文章を書いていても腰に負担がきます。
しかし、私はどんどんやりますよ。

ＴＥＲＡＤＡ

ＰＳ
お金は掛かってもアートフェアだけが未来へのチャンスだ。

本日、ＮＨＫラジオ第一　の地球ラジオという番組
４月２１日（日）１７：０５～１８：５０の中、
８分ほどのワールドカルチャーのコーナーに出演します。

http://www.nhk.or.jp/gr/

尚、聞き逃した方も一週間はＮＨＫのＨＰで　聞くことが出来ます。