2010年 01月 18日
玉石混交・第3弾 |
玉石混交・第三弾。
パリで、良く展覧会をしている日本画の人がいる。
ある人がその作品を私に「どう?」と尋ねたので、
「この絵では、恐らく日本の展覧会は無理だろう。」
と言うと、「だから、パリで展覧会をしている。」と言う。
ところがこの人の絵、良く売れている。
パリ人から注文があると言う。
「パリとニューヨークは、何でもあり」
というところがあるので、それほどびっくりもしない。
こうした例は日本の団体展でもあって、
誰が見ても、下手だ。と思うものが売れている。
昨年亡くなった高名な画家がベルリンで展覧会をしたが、
ドイツ人には、酷評だったと言う。
特にスケッチが。
あるドイツ人は、「うちの息子(中学生)でも描く。」と言ったらしい。
ヨーロッパ人は辛辣だから。
特に日本画の作品は、版画か、印刷に見えるらしい。
そのような作品に、高額な値段をつけるから、そのように言われる。
アートフェアでは、石っころのような価値の作品でも
高額な値がついていることは、いっぱいある。
それを見て、「何故?」となるが、
付ける方は、勝手に付けるわけで、しようがない。
それは、一つの「はったり」で、しかし、売れなければ意味がない。
アートバーゼルでも、ウォーホールの絵に80億円の値を付けたが、
買い手がつかなかった。
ウォーホールのどんな絵かしらないが、彼の絵に80億円は、滅茶苦茶である。
そうした吊り上げ方をよくアメリカの画廊がやるが、
この時はスイスの画廊だった。
それから最近のアート界の傾向として、
一部のギャラリーの一声が、絵の値段に影響しているのは、
販売の力である。
これは、良い傾向ではない。
また、アートに流行をつくる。
これはNARAやMURAKAMIの類であるが、
流行はいつかは消える。
絵は、いつもしっかり描かれたものが残る。
これは間違いない。
例えば、アンドリュー・ワイエス。
ある日、ドイツの小さな都市・ジーゲンに行った時、
ピカソとルーベンスの展覧会を観、
その後、新しい美術館で、ルーベンスプライズを受けた、
ポルケの展覧会を観た。
玉石とは、こういうことか。と。
ジーゲンには、ルーベンスプライズがある。
ルーベンスはここで生まれ、10才までいた。
もう一つ、ついでに言えば、
日本の偉い人達の絵を世界に出してみると良い。
玉と見るか。石と見るか。
パリで、良く展覧会をしている日本画の人がいる。
ある人がその作品を私に「どう?」と尋ねたので、
「この絵では、恐らく日本の展覧会は無理だろう。」
と言うと、「だから、パリで展覧会をしている。」と言う。
ところがこの人の絵、良く売れている。
パリ人から注文があると言う。
「パリとニューヨークは、何でもあり」
というところがあるので、それほどびっくりもしない。
こうした例は日本の団体展でもあって、
誰が見ても、下手だ。と思うものが売れている。
昨年亡くなった高名な画家がベルリンで展覧会をしたが、
ドイツ人には、酷評だったと言う。
特にスケッチが。
あるドイツ人は、「うちの息子(中学生)でも描く。」と言ったらしい。
ヨーロッパ人は辛辣だから。
特に日本画の作品は、版画か、印刷に見えるらしい。
そのような作品に、高額な値段をつけるから、そのように言われる。
アートフェアでは、石っころのような価値の作品でも
高額な値がついていることは、いっぱいある。
それを見て、「何故?」となるが、
付ける方は、勝手に付けるわけで、しようがない。
それは、一つの「はったり」で、しかし、売れなければ意味がない。
アートバーゼルでも、ウォーホールの絵に80億円の値を付けたが、
買い手がつかなかった。
ウォーホールのどんな絵かしらないが、彼の絵に80億円は、滅茶苦茶である。
そうした吊り上げ方をよくアメリカの画廊がやるが、
この時はスイスの画廊だった。
それから最近のアート界の傾向として、
一部のギャラリーの一声が、絵の値段に影響しているのは、
販売の力である。
これは、良い傾向ではない。
また、アートに流行をつくる。
これはNARAやMURAKAMIの類であるが、
流行はいつかは消える。
絵は、いつもしっかり描かれたものが残る。
これは間違いない。
例えば、アンドリュー・ワイエス。
ある日、ドイツの小さな都市・ジーゲンに行った時、
ピカソとルーベンスの展覧会を観、
その後、新しい美術館で、ルーベンスプライズを受けた、
ポルケの展覧会を観た。
玉石とは、こういうことか。と。
ジーゲンには、ルーベンスプライズがある。
ルーベンスはここで生まれ、10才までいた。
もう一つ、ついでに言えば、
日本の偉い人達の絵を世界に出してみると良い。
玉と見るか。石と見るか。
by fromberlin
| 2010-01-18 19:37
| アート