先生 |
特に好きだったのは横山大観だった。
うちの近所には棟方志功が住んでいたが、彼の絵の話はあまりなかった。
これは誰に教えられるということもなかった。
字のうまい下手がはっきりわかるようになった。
私は大人達の中で字を書くことが好きだった。
その理由はやはり字を書く雰囲気であった。
あの5年間は私のものづくりの原点であると今でも思っている。
私が成人になってから、また絵を専門的にするようになってからも
中村先生の教えは生きていた。
それは10才まで暮らした青森も、その後移った仙台も、
私にとっては狭い世界だった。と言っていた。
海外も始めの頃はきつかった。
今こうしている自分が、ある意味不思議に思える。
それと、まだまだ先へ行かねばならないよいうであるが、
それもある意味、老人の幸福感でもある。