2017年 02月 26日
進路 |
2月28日には、ドイツの新聞に私の画業が出るらしい。
新聞一面と言っているが、出てみなければ分からない。
インタビューの中でいつも尋ねられるのは、
学歴、どこの美大を出ているか。であるが、
私は美大は出ていない。
美大に行けば良かった、と思ったのは
だいぶ後のことであった。
大学受験の時、美大という考えは全くなかった。
要するに芸術家になる気持ちもなかった。
それと、高校の美大進学の連中の作品を見て
「あんなのだったらいつでもやれる」と思っていた。
絵も書道も他の連中の作品には全く興味がなかった。
だから「ものづくり」には進むことはない。
と思っていた。
絵を描く。書をする。
ことを職業にすることなど全く頭になかった。
では何故絵をやるようになったのか。となると
当時、1960年代後半から70年代にかけて
学生運動の真っ最中で、
若者にとっては退廃した時代だった。
その時私にも社会に対する疑問があった。
社会に対する疑問はやがて私の進路を不安定にした。
そこでやり出したのが絵であった。
しかし順風満帆とはいかなかった。
途中何度も挫折した。
正直、挫折の連続だった。
それが今日まで続いている。
by fromBerlin
| 2017-02-26 11:50
| アート活動