2016年 08月 18日
滅びの美学 |
田舎は廃屋だらけだ。
廃屋の中には鉄筋コンクリート造りの建物もある。
持主は銀行だ。
それは抵当物件でもなく、銀行の支店を放ったらかしにしての建物で、
何か田舎の感覚そのものが出ているように見える。
土地や建物は田舎にはいっぱいあって、
それをいじることでお金がかかるためいじらない。
つまり、田舎のだらしなさだ。
若い頃、好んで廃屋を描いたことがあった。
そうした題材は公募展には打ってつけのところがあって、
賞を狙うことも出来た。
廃屋に限らず、壊れたもの等を描いてばかりいた。
ある時の読売新聞の私の作品評が「滅びの美学」とあった。
その時は「そういうものか」と思ったが、
後年それらの作品を考えてみると案外若い時は、
そうした廃絶感のようなものに憧れるものなのだとわかった。
それは今の若者を見ていてもそのように思う。
時代が移り、環境が変化したとしても
人間の中にあるものはさほど変わらないのかもしれない。
P.S.JPMの掲載者募集中。
特典のヴェネチアのギャラリーは写真で見られます。
廃屋の中には鉄筋コンクリート造りの建物もある。
持主は銀行だ。
それは抵当物件でもなく、銀行の支店を放ったらかしにしての建物で、
何か田舎の感覚そのものが出ているように見える。
土地や建物は田舎にはいっぱいあって、
それをいじることでお金がかかるためいじらない。
つまり、田舎のだらしなさだ。
若い頃、好んで廃屋を描いたことがあった。
そうした題材は公募展には打ってつけのところがあって、
賞を狙うことも出来た。
廃屋に限らず、壊れたもの等を描いてばかりいた。
ある時の読売新聞の私の作品評が「滅びの美学」とあった。
その時は「そういうものか」と思ったが、
後年それらの作品を考えてみると案外若い時は、
そうした廃絶感のようなものに憧れるものなのだとわかった。
それは今の若者を見ていてもそのように思う。
時代が移り、環境が変化したとしても
人間の中にあるものはさほど変わらないのかもしれない。
P.S.JPMの掲載者募集中。
特典のヴェネチアのギャラリーは写真で見られます。
by fromBerlin
| 2016-08-18 11:55
| アート