2010年 09月 12日
田舎 |
日本へ帰って田舎へ行くと、
ヘンテコリンな土地がある。
真黒い分厚いシートを敷き詰めた土地で、
それもところどころ、まるで人間の体で言えば、
黒いバンソウコウをあっちこっちに張り付けて、
みっともない格好のような、
折角の美しい田舎の風景が、台無しである。
理由は、雑草が生えないようにだということだった。
家並みは新しい今風のものが、
古民家の中に、ポツンポツンとあったりしているから、
町全体を見ると寄せ集めの積み木のようで、美しくない。
道路の脇には、今にも倒れそうな電柱、
それに貧相に括りつけられた配線、
道路は歩道もなく、アスファルトを簡単に平らにしたもので、
路肩は少しずつ欠けていくことは明らかである。
かと言えば、立派な道路があって、
へえ、きれい、と見ていても、
誰も通らず、使われないという。
日本人ほど、土地に執着心を持っている国民はいないと思うが、
その割に土地に対する美意識がない。
これは都会人も、田舎っぺも同じで、
土の美しさや、土の持っている包容性をもっと感じるべきで、
そこに本当の土地に対する執着心が芽生える。
そこにいくと、ドイツの地面は、どこもみな美しい。
雑草だらけのところも、整備されたところも、
同じように美しい。
土地に手をかけなければ、土地は荒れていく。
荒れた土地に新たな作物を植えようとして、
即効性の肥料を撒くが、本当の土地の回復とはならない。
作物を作る、作らないに関係なく、
地主には、土地に対するボランティア精神が必要である。
つまり、土地に対する愛着。愛情を持つことである。
田舎っぺにとって、土地は身内であり、友人であり、
未来への遺産ではないか、と。
P.S.
1.福井テレビさんが私のためにというより、
海外出品のために番組をつくってくれるそうで、
ありがたいことです。
2.ギャラリーDENの方に、
NYのギャラリストから問合せがあったそうです。
カタログは来年も作るのかと。
来年は作らない。
Creators-DENを見て下さい。
と返信したそうです。
ヘンテコリンな土地がある。
真黒い分厚いシートを敷き詰めた土地で、
それもところどころ、まるで人間の体で言えば、
黒いバンソウコウをあっちこっちに張り付けて、
みっともない格好のような、
折角の美しい田舎の風景が、台無しである。
理由は、雑草が生えないようにだということだった。
家並みは新しい今風のものが、
古民家の中に、ポツンポツンとあったりしているから、
町全体を見ると寄せ集めの積み木のようで、美しくない。
道路の脇には、今にも倒れそうな電柱、
それに貧相に括りつけられた配線、
道路は歩道もなく、アスファルトを簡単に平らにしたもので、
路肩は少しずつ欠けていくことは明らかである。
かと言えば、立派な道路があって、
へえ、きれい、と見ていても、
誰も通らず、使われないという。
日本人ほど、土地に執着心を持っている国民はいないと思うが、
その割に土地に対する美意識がない。
これは都会人も、田舎っぺも同じで、
土の美しさや、土の持っている包容性をもっと感じるべきで、
そこに本当の土地に対する執着心が芽生える。
そこにいくと、ドイツの地面は、どこもみな美しい。
雑草だらけのところも、整備されたところも、
同じように美しい。
土地に手をかけなければ、土地は荒れていく。
荒れた土地に新たな作物を植えようとして、
即効性の肥料を撒くが、本当の土地の回復とはならない。
作物を作る、作らないに関係なく、
地主には、土地に対するボランティア精神が必要である。
つまり、土地に対する愛着。愛情を持つことである。
田舎っぺにとって、土地は身内であり、友人であり、
未来への遺産ではないか、と。
P.S.
1.福井テレビさんが私のためにというより、
海外出品のために番組をつくってくれるそうで、
ありがたいことです。
2.ギャラリーDENの方に、
NYのギャラリストから問合せがあったそうです。
カタログは来年も作るのかと。
来年は作らない。
Creators-DENを見て下さい。
と返信したそうです。
by fromberlin
| 2010-09-12 18:59
| 社会