2010年 06月 06日
価値観 |
MURAKAMIやNARAの出現は、
日本美術界に何をもたらしたか、
と言えば、美術品のコミカル性を受け入れる、巾の広さ。
その結果、作品にマンガ的要素を取り入れたものを
各老舗の画廊が取り扱う。
この図式は、逆に日本の画廊主が、
絵の良し悪しを見抜けないことを露呈したことだったと思う。
日本人が流行に追いまくられるのはいつものことながら、
美術品にまでそれが簡単に入ってしまったのは一体どうしてか。
となれば、ここにも二世経営者が見えて来る。
つまり、MURAKAMIやNARAの出現で、
二世経営者は、彼らの傾向を取り上げねば、
今の流れに乗れない、と考えたのであろう。
そうした老舗の二世に追随したのが、
他の画廊や美術雑誌、それにインターネットということになった。
さて、2008年MURAKAMIが
フランクフルトの現代美術館を借り切って、
「コピー」というタイトルで展覧会をした。
さながら世界の美術商界が有頂天になっていた時のことで、
現代アートを買わなければ損をする
というような風潮もあったかもしれない。
そんな絶頂期の中のMURAKAMIの
展覧会評を出したフランクフルトの新聞は、
「これが未来に残される芸術だとは思わない。」と書いた。
その真偽は何十年後に分かるとして、
これが価値観を持っている国のマスコミの発言である。
そのような勇気ある発言を日本のマスコミも見習って欲しい。
ついでに言えば、ドイツ政府は、
日本より中国を完全に重視していることがマスコミの対応に出ている。
日本のマスコミがドイツの首相、メルケルに
インタビューを申し込んでも中々、受け入れない。
その理由は、中国を刺激したくないからだ、と言う。
もう日本は中国に追い抜かれたのである。
日本政府は、中国に援助金を出し、
日本企業は中国を利用して儲けようとした。
しかし、今は逆で中国マネーを日本国民は期待している。
この現実と日本の美術界の低迷を見た時、
私は海外出品相談所を考えたのである。
PS.1.カタログバーゼルジャパン2010は好評で、既にギャラリーの手に渡っています。
見ていても飽きず、時間の経つのを忘れます。
2.6月5日のバニサージの様子がギャラリーDENのHPに掲載されています。
早川さゆり個展バニサージ
日本美術界に何をもたらしたか、
と言えば、美術品のコミカル性を受け入れる、巾の広さ。
その結果、作品にマンガ的要素を取り入れたものを
各老舗の画廊が取り扱う。
この図式は、逆に日本の画廊主が、
絵の良し悪しを見抜けないことを露呈したことだったと思う。
日本人が流行に追いまくられるのはいつものことながら、
美術品にまでそれが簡単に入ってしまったのは一体どうしてか。
となれば、ここにも二世経営者が見えて来る。
つまり、MURAKAMIやNARAの出現で、
二世経営者は、彼らの傾向を取り上げねば、
今の流れに乗れない、と考えたのであろう。
そうした老舗の二世に追随したのが、
他の画廊や美術雑誌、それにインターネットということになった。
さて、2008年MURAKAMIが
フランクフルトの現代美術館を借り切って、
「コピー」というタイトルで展覧会をした。
さながら世界の美術商界が有頂天になっていた時のことで、
現代アートを買わなければ損をする
というような風潮もあったかもしれない。
そんな絶頂期の中のMURAKAMIの
展覧会評を出したフランクフルトの新聞は、
「これが未来に残される芸術だとは思わない。」と書いた。
その真偽は何十年後に分かるとして、
これが価値観を持っている国のマスコミの発言である。
そのような勇気ある発言を日本のマスコミも見習って欲しい。
ついでに言えば、ドイツ政府は、
日本より中国を完全に重視していることがマスコミの対応に出ている。
日本のマスコミがドイツの首相、メルケルに
インタビューを申し込んでも中々、受け入れない。
その理由は、中国を刺激したくないからだ、と言う。
もう日本は中国に追い抜かれたのである。
日本政府は、中国に援助金を出し、
日本企業は中国を利用して儲けようとした。
しかし、今は逆で中国マネーを日本国民は期待している。
この現実と日本の美術界の低迷を見た時、
私は海外出品相談所を考えたのである。
PS.1.カタログバーゼルジャパン2010は好評で、既にギャラリーの手に渡っています。
見ていても飽きず、時間の経つのを忘れます。
2.6月5日のバニサージの様子がギャラリーDENのHPに掲載されています。
早川さゆり個展バニサージ
by fromberlin
| 2010-06-06 18:51
| アート