2009年 06月 14日
アートバーゼル2009-4 |
人は良い状況下では、それが永久に続く。と考える。
しかし、良い状況というものが永久には続かない事は、
今度の経済危機の中で充分理解できたと思う。
そして今や、地球までも崩壊に進んでいる。
生命は、いつかは滅び。形あるものは、いつかは壊れる。
アートフェアのスポンサーが、そうした簡単な理屈をわからないはずがない。
ところが人は、お金が儲かる。となると、目くらになって先が見えなくなる。
アート作品を商品相場のように取り扱って利益を上げられるのは、
始めのうちだけである。
なぜならば、アートは商品ではない。
物ではないのである。
アート(芸術)とは何か。
と定義づけすれば、アートとは生命である。
生命はまた、愛である。
そして、愛と創造(アート)は常に一つになって、表裏の顔-
それが、愛と創造(アート)である。
しかし創造は時々、愛から離れ、力に寄りそうことがある。
愛と創造(アート)は、表裏一体のものであるが、
創造(アート)が、愛から離れた時、不幸に陥る。
そして力は全てのものを利用して、無限に増殖しようとするものである。
それ故、事の善悪を無視し、己の欲望のままに進む。
その結果、禍を引き起こす危険なものである。
創造(アート)が、力と結びついた時、
創造(アート)はそれ自体の輝きを失い、彷徨することになる。
しかしやがて、創造(アート)は、愛のもとに戻る。
なぜならば、創造(アート)は、愛なくして生まれないのである。
また、愛や創造(アート)は、力よりも高位であることに気づくのである。
アートフェアのスポンサーが、次から次と新しい作家を持ち上げることや、
初日に有名人が来たと報道して、購買力を煽ること等を見ていると、
巷の何とか商法と大差ないが、金額が金額だけに人は注目するのだろう。
もう20年前になるが、日本のバブル期にも、絵はあっという間に高値になった。
私の知る限り、高額な絵になると、たった一日で、
億単位の利益を上げる「ころがし」もあった。
その時、今のアートバンキングのように、
日本の銀行も絵の値段の85%を融資したと聞いている。
ところがバブルがはじけて、高額で買った絵はあっという間に下がった。
アート作品が一年二年の単位で利益を生む商品と考えるのは、
儲けたい一心から来るものであろうが、
それでも商品相場と違うのは、長く持っていることが出来ることである。
そして、高い値段が付いていれば、幸運なことである。
アート作品とはそういうもので、
まずその作品を家に飾りたい一心から始めるものである。
以上四回にわたったアートバーゼルの感想を終える。
しかし、良い状況というものが永久には続かない事は、
今度の経済危機の中で充分理解できたと思う。
そして今や、地球までも崩壊に進んでいる。
生命は、いつかは滅び。形あるものは、いつかは壊れる。
アートフェアのスポンサーが、そうした簡単な理屈をわからないはずがない。
ところが人は、お金が儲かる。となると、目くらになって先が見えなくなる。
アート作品を商品相場のように取り扱って利益を上げられるのは、
始めのうちだけである。
なぜならば、アートは商品ではない。
物ではないのである。
アート(芸術)とは何か。
と定義づけすれば、アートとは生命である。
生命はまた、愛である。
そして、愛と創造(アート)は常に一つになって、表裏の顔-
それが、愛と創造(アート)である。
しかし創造は時々、愛から離れ、力に寄りそうことがある。
愛と創造(アート)は、表裏一体のものであるが、
創造(アート)が、愛から離れた時、不幸に陥る。
そして力は全てのものを利用して、無限に増殖しようとするものである。
それ故、事の善悪を無視し、己の欲望のままに進む。
その結果、禍を引き起こす危険なものである。
創造(アート)が、力と結びついた時、
創造(アート)はそれ自体の輝きを失い、彷徨することになる。
しかしやがて、創造(アート)は、愛のもとに戻る。
なぜならば、創造(アート)は、愛なくして生まれないのである。
また、愛や創造(アート)は、力よりも高位であることに気づくのである。
アートフェアのスポンサーが、次から次と新しい作家を持ち上げることや、
初日に有名人が来たと報道して、購買力を煽ること等を見ていると、
巷の何とか商法と大差ないが、金額が金額だけに人は注目するのだろう。
もう20年前になるが、日本のバブル期にも、絵はあっという間に高値になった。
私の知る限り、高額な絵になると、たった一日で、
億単位の利益を上げる「ころがし」もあった。
その時、今のアートバンキングのように、
日本の銀行も絵の値段の85%を融資したと聞いている。
ところがバブルがはじけて、高額で買った絵はあっという間に下がった。
アート作品が一年二年の単位で利益を生む商品と考えるのは、
儲けたい一心から来るものであろうが、
それでも商品相場と違うのは、長く持っていることが出来ることである。
そして、高い値段が付いていれば、幸運なことである。
アート作品とはそういうもので、
まずその作品を家に飾りたい一心から始めるものである。
以上四回にわたったアートバーゼルの感想を終える。
by fromberlin
| 2009-06-14 21:10
| アートフェア